カテゴリー2の摂取について
ザリフォーマーの栄養指導は「食品カテゴリーマップ」に基づいて行われます。
概要・目的
カテゴリー2には、主菜となる食品が当てはまります。
主菜とは、「たんぱく質」と「脂質」の両方を含む食品で、肉類、鶏卵、魚介類、大豆食品などが該当します。
特に
「たんぱく質」には筋肉や骨など人の身体を作る重要なはたらきがあり、健康な生活を送る上で摂取が欠かせないカテゴリーです。
摂取するタイミングについて
- 毎食
- トレーニング後の補食(カテゴリー1と合わせてがオススメです)
食品例と特徴
カテゴリー2は、脂質含有量の違いによって「カテゴリー2A〜2E」にさらに分類されます。
脂質の量は少ない順に「A<B<C<D<E」となります。
カテゴリー2A:大豆製品
- 豆腐
- 納豆
- 豆乳
- 枝豆
カテゴリー2Aは植物性たんぱく質のためビタミンB12を含みません。
ビタミンB12は神経細胞や赤血球の正常な成長に関与する重要な栄養素の一つで、不足が慢性化すると貧血を引き起こす可能性があります。
ダイエットの際に「脂質が少ない」という理由でカテゴリー2A(大豆)に偏ってタンパク質を摂取することは上記のようなリスクを伴うため、カテゴリー2B〜2Eも含めバランスよく摂取してください。
カテゴリー2B:貝類など
- イカ
- タコ
- エビ
- カニ
- 貝類
- 魚卵
- 魚の内臓
カテゴリー2Bにはコレステロールとプリン体が多く含まれているため、「高コレステロール血症」や「痛風」を抱えている場合は摂取を控えた方がいい食品です。
また、
高コレステロール血症や痛風の場合は、カテゴリー6,7(お菓子、お酒類)の過剰摂取にも合わせて注意しましょう。
カテゴリー2C:魚類・練り製品
- 魚類
- その加工品(かまぼこやちくわなどの練り製品)
カテゴリー2Cの練り製品には、少量ですが糖質が含まれるものがありますので、糖質の量を制限したい場合には注意が必要です。
カテゴリー2D:鶏・卵
- 鶏肉
- 鶏卵
- 鴨など鳥類の肉全般
カテゴリー2Dは比較的脂質が少なく、食事の中に取り入れやすい食品です。
カテゴリー2E:牛・豚など
- 牛肉
- 豚肉
- その他4本足の動物(鹿、馬、羊など)
- それらの肉加工品(ソーセージ、ハムなど)
カテゴリー2Eは脂質を多く含みます。
特に飽和脂肪酸が多く含まれ、過剰になると生活習慣病のリスクにもなり得ます。
また、肉類の中でも特に脂質の多い「ベーコン」「バラ肉」はカテゴリー2Eではなくカテゴリー5(多脂性食品)として扱うので注意が必要です。
注意点
欠食のリスク
カテゴリー2には「たんぱく質」「ビタミンB12」など重要な栄養素が含まれており、不足が慢性化すると「貧血」「浮腫みやすい」など様々な不調を引き起こします。
過剰摂取のリスク
カテゴリー2は健康維持に必要不可欠な食品ですが、
「脂質」
「コレステロール」
「プリン体」
などが多く含まれる食品もあり、過剰摂取は生活習慣病の原因となります。
2A〜2Eのバランスの良い摂取が必要
カテゴリー2A〜Eのいずれかのみではなく、バランスよく摂取することで、ビタミンやミネラル不足を予防しながら、高脂肪食を避けることができます。
また、
食品をバランスよく選択しても、
「油で揚げる」
「ソースをかける」
などの調理加工が多くなり過ぎると、栄養バランスが崩れてしまうことがあるため注意が必要です。