栄養療法

女性は鉄不足になりやすい

鉄は肉、魚、野菜などに含まれていている栄養素です。全身に酸素を運ぶ役割を担っていて鉄が不足してしまう事で、貧血、疲れ、うつなどの不調に発展しやすくなってしまいます。

また、鉄は月経がある女性にとっては不足しやすい栄養素です。

鉄不足による気分障害の患者数を厚生労働省が調べた所、男性より女性の患者数が30万人ほど多かったとの事なので、女性は特に摂取する必要がある栄養素と言えるでしょう。

鉄とATPについて

鉄不足は冷え性、体温の低下、偏頭痛などの不調を招くことに繋がりますが、この状態は体内でエネルギー産生が低下している証拠でもあります。

細胞の中にあるミトコンドリアという器官がATP(アデノシン三リン酸)というエネルギーが産生されています。

ATPの役割として

  • 体を動かす
  • 体温を保つ
  • 代謝

ATPがないとこれらの事はできなくなってしまいます。そしてこのATPを作るときの欠かせないのが鉄になります。

鉄が不足する→ATPのエネルギー産生ができなくなる→体の働きがストップしてしまう→だるさや体の冷え、頭が働きにくくなるなどの症状が出る

月経で鉄を失いやすい女性に冷え性や貧血を起こす人が多いのはこの状態になる事が多いからと言えます。

鉄+ビタミンB群

上記で触れたATPのエネルギー産生を促進するためには、鉄と一緒にビタミンB群を摂取する事が必要です。ビタミンB群は以前の記事でも書きましたが三大栄養素のエネルギー代謝に必要な栄養素です。

ビタミンB群も鉄と同様で不足してまうと、ATPのエネルギーを産生する循環が滞ってしまいます。

ビタミンB群が不足しやすい人の特徴としては…

  • 糖質の摂食量が多い
  • 脳や神経を使う仕事をしてる
  • 便通が安定してない

糖質の代謝に使われてるのでご飯やパンなどの糖質を多く摂ってる人は要注意です。脳からの情報を正確に伝達する働きや腸内環境とも大きく関わってるのがビタミンB群です。

ビタミンB群は水溶性ビタミンで体内に蓄えておく事はできないので、積極的に摂食していきましょう。

本日は鉄についての記事でした。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。