トークンエコノミー法
トークン・エコノミー法とは
目標としていた行動を達成できた際に、その「しるし」(トークン)を発行することで、行動の継続を促進する技法です。
「行動によってトークンが発行され、トークンを集めると報酬が得られる」というルールを設定し、行動を強化する方法は、広い意味では全て「トークン・エコノミー法」といえます。
身近な例をあげると、
「夏休みのラジオ体操に参加し、スタンプを30個貯めたら景品がもらえる」こともトークン・エコノミー法の活用にあたります。
生活習慣の改善には、目標としていた行動を起こした直後に良い成果が得られることが理想的ですが、短期間では成果がでないこともあります。
その場合は、望ましい行動の直後に何らかのご褒美を用意しておくと行動を継続しやすくなります。
効果的な活用のために
トークン・エコノミー法のとして「目標を〇日間継続すると、その次の日に休息やご褒美が得られる」というルールを設定します。
注意点として「我慢している行動そのものをご褒美にする」設定は極力避けたほうが良いでしょう。
たとえば、「お酒を3日間我慢したら、1日お酒を飲んでいい」と設定すると、望ましくない習慣から抜け出すには逆効果となる可能性があります。
「お酒を我慢したら好きなテレビが観れる」
「好きな場所に行ける」
など、別の行動をご褒美とすることで、より効果的に活用いただけます。
具体的な活用例
たとえば、
「アルコールを制限する」を目標にした場合、トークン・エコノミー法を用いると
「飲酒を3日間我慢できたら、自分にご褒美をあげる」
といったことが考えられますが、「ご褒美」の内容や「継続日数」はご自身に合ったものに設定すると良いでしょう。
具体的には
「2日間飲酒を我慢できたら、次の日は好きなものを食べていい」
「5日間飲酒を制限できたら、次の日は毎日のタスクにしているジョギングを休んでいい」
などが考えられます。